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信号機がLED化してスリムに薄く変化してきている理由

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赤信号機

信号機と言えば一日に一回は見る機会があると思いますが、昔と今では信号機が変化してきている事をご存知でしょうか?かつては信号機は電球型でポッコリとした厚みのある信号機でした。(今でも稼働している所もあります。)

この電球型の信号機は徐々に減ってきており、上の写真のような LED 型の信号機が普及してきました。この信号機は発光部が小さな光の集合体となっている事が特長です。発光ダイオードと呼ばれる小さな素子が光って信号機としての役目を果たしています。

LED型信号機のメリット

どうして LED 型信号機が従来の信号機に取って代わって普及してきたのでしょうか。

消費電力が低い

一番の理由はここでしょう。一般家庭の照明でも低消費電力・長寿命の LED 電球が販売されている為、ご存知の方も多いのではないでしょうか。信号機の LED も例外ではありません。従来の電球型信号機より消費電力が1/5以下とも言われています。更に長寿命なので、電球が切れた際のメンテナンス回数も激減します。色々とコストが削減できるわけですね。

信号機も電気が使われているので電気代はかかります。365日24時間点きっぱなしです。一般人が信号機の電気代を直接払うことはないので普段気にする事はないでしょうが、信号機の電気代は都道府県が支払っています。信号機が一つの県に一体いくつあるでしょうか。これらの信号機の消費電力が1/5になれば相当なコストダウンです。消費電力が下がるという事は、電気を作る際に発生する二酸化炭素排出量も減ります。日本全国の信号機が LED 化すれば国が掲げる二酸化炭素排出量削減にも繋がります。

視認性が高い

LED は電球型信号機に比べて視認性が高いです。電球型信号機は悪い条件が重なると、太陽光が信号機に反射して赤も?も青も発光しているように見える現象が発生する事があります。LED ではこの現象が発生しません。信号機の誤認もなくなり、安全性の向上につながっています。

LED型信号機のデメリット

いいことづくめのような LED 型信号機ですが、実はデメリットもあります。

発熱しない

電球は発光に伴い熱も発生します。しかし、LED は発光しても熱が発生しません。何が困るかといえば、雪国では大変な問題になります。信号機に雪が降り積もっても熱が発生しないため溶けずに視認不可となり、信号機の役目を果たさなくなります。交通の要である信号機が止まってしまうようなもので、これは危険です。

LED 化で消費電力低減も良いですが、雪国では別途対策が必要でしょう。素人考えですが、信号機の外装に熱伝導性が高いアルミとか使ったら何か変わらないかなと思ったり。

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