日本全国に点在し、神秘的な光景を見せてくれる鍾乳洞。滋賀県にもありますが1箇所しかありません。それは彦根市の南、多賀町にある河内風穴です。河内風穴は滋賀県指定天然記念物にも指定され、洞窟の長さは現在わかっている距離で10kmに及び日本第三位の長さです。真相は未だにわかっていませんが、三重県にある「篠立風穴」と繋がっているのではないかという説もあります。
しかし、騙されてはいけません。日本第三位の長さかもしれませんが、人が入れるのは入り口から200mのみです。それ以降は迷宮となっており危険な為立入禁止となっています。河内の風穴で絶景と言われている青の水路や、鍾乳洞の美しい神秘的な光景は立入禁止区域にあり一般人には見る事は叶いません。しかし、地底世界のような大空洞はかなり迫力があり魅力的です。
目次
河内風穴への行き方
ご覧の通りかなりの山奥にあります。名神高速道路の彦根インターチェンジから降りて、国道306号線を南へ車で約6分。
すると河内風穴の看板があるので、国道306号線から小路へ入ります。ここから7km先です。
ここからはかなり山道となるのでだんだん道が細くなっていきます。車の往来も慎重になる細さの道ですので、車の運転に自信がない方にはおすすめできません。
駐車場について
河内風穴への入り口の近くに民間駐車場があります。20台程度は停められそうです。駐車料金は乗用車で400円。更に90分という時間制限付きです。コインパーキングのような自動精算システムなんてものはありません。朝9時からしか人がいませんので、そこで直接支払います。
入場料について
河内の風穴へ入る為には入洞料がかかります。大人(中学生以上)500円、小人(5歳~小学生)300円です。受付時間は9時から16時まで(夏季は17時まで)です。
トイレについて
入場受付の先に男女兼用トイレがあります。洞窟内にトイレはありませんから、ここしかありません。洞窟内は1年中11℃前後ですのでひんやりしますし、トイレは済ませておきましょう。
河内風穴までの道のり
入場受付を済ませたらすぐ鍾乳洞…というわけではありません。約5分程度歩きます。
脇を流れる清らかな川を横目に事前豊かな道を進みます。かなり急勾配な階段もあるので登山レベルです。小さなお子様やご高齢の方は要注意。サンダルやヒールで来る人はいないと思いますが、丈夫な靴で行きましょう。
河内風穴の入り口が見えてきました。
狭っ!高さは1mしかなく、気をつけないと頭をぶつけます。更に急な下り坂な上、足元は湿っているので注意する所がたくさんです。
歩きやすいように多少コンクリートで固めて細い道が作られていますが、安心して歩けるレベルのものではありません。
河内風穴の大空洞
あの細い入り口を抜けると視界が開けて迫力ある大空洞が目に入ります。地底世界のようで楽しいです。地面は相変わらず湿っており天井から時折水が滴ってきます。ちょっと冷たい思いをするかもしれませんが、びしょぬれにはなりません。
滋賀県の鍾乳洞と言われていますが、つららのような鍾乳石のような鍾乳洞っぽい所はあまり見られません。
大空洞を抜けると洞窟は狭くなっていき、何やらはしごがありました。ここから更に上に行く事ができます。かなり急ですし滑りやすいので十分に気をつけて登りましょう。はしごを登るとさらに洞窟が狭くなって足場も悪くなって本格的に洞窟になってきました。
ここからどこまで続くのだろうと思いきや、すぐさま立入禁止に突き当たってしまいました。鉄格子には厳重に鍵がかけられており、許可を得た者しか入れません。実はこの先に青の水路と呼ばれる美しい風景や、神秘的な鍾乳洞の世界が広がっているようです。更に地底湖まであります。その片鱗も見ることができないのは残念ですね。
ここで行き止まりなので引き返す事になります。
来た道を戻っていくと、何と洞窟内に植物が!
お土産処&レストラン「風緑」
観光客向けにお土産屋さんとレストランを兼ねた「風緑」があります。湧き水で作ったかき氷も食べられます。
地元多賀そばを食べる事ができます。
おわりに
かなり大きな大空洞は見ごたえがある洞窟でしたが、駐車料金400円と入場料500円を合わせて900円というのは少々高い印象でした。鍾乳洞としての美しい風景や地底湖とか絶景ポイントが見られるのであれば900円も高くないと思うのですが。
施設情報
河内風穴
住所:滋賀県犬上郡多賀町河内146
営業時間:9:00~17:00(入場受付16時まで)/ 夏季 9:00~18:00(入場受付17時まで)
定休日:大雨・積雪時は閉鎖
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