近年煽り運転のニュースが世間を賑わせている中、ドライブレコーダーの重要性が認識されつつあります。煽り運転をされても、事故をされても映像がなければ証拠にならず極めて不利になってしまいます。
しかし2018年時点でドライブレコーダーの普及率は3割に留まっています。新車購入時には最初からドライブレコーダーが付いている事も多いですが、後から付ける場合は手間がかかったり必要性を感じないなどの理由で普及が進まないようです。
証拠となり得る映像をずっと撮り続けてくれるドライブレコーダーですが、せっかく撮影した映像が無に帰してしまうトラブルになる事があります。注意点や対処方法を紹介します。
ドライブレコーダーが動作できません
煽り運転や事故を受けたわけではありませんが、ちゃんと撮れているのかな?と思って、パソコンで映像を見てみる事にしました。映像はしっかり撮れていたので安心しましたが、SD カードを再びドライブレコーダーに戻した時に問題が発生しました。
このようなエラーが発生し、延々とブザーが鳴り続けて録画ができなくなってしまいました。
原因は?
結論から言えば、原因は SD カードのパーティション破損で、内部の構造データが壊れてデータを書き込んだり読み込んだりする事ができなくなった為でした。
何故そんな事になったのか?それはパソコンで SD カードを読み込んだ後、そのまま抜いてしまった以外に考えられません。ハードウェアの安全な取り外しをしていませんでした。今まではしなくても壊れる事はなかったので油断していました。
再び SD カードをパソコンで読み込もうとしても、アクセスができなくなっていました。
対処方法は?
SD カードにアクセスできなくなっているのでフォーマット(初期化)するしかありません。車内で初期化しようとしても、エラーでフォーマットできなかったのでパソコン上で行います。
エクスプローラーで SD カードが挿入されているリムーバブルディスクドライブを右クリックして、メニューの中からフォーマットを選択します。
開始ボタンを押します。エラーが発生する場合はクイックフォーマットのチェックを外してフォーマットしてください。
フォーマットが完了したら、車内のドライブレコーダーに SD カードを戻します。ここでもまだブザーが鳴り止まないと思いますので、今度はドライブレコーダー側で SD カードのフォーマットを行います。
これでようやくブザーが鳴り止みました。扱い方のちょっとした間違いでデータが全部消えてしまう事にもなります。
撮影した映像が必要な場合
もし煽り運転や事故の証拠として映像が消えてしまったらとても悲惨な出来事です。
100%ではありませんが、映像を復元できる可能性があるソフトウェアがあります。
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「EaseUS Data Recovery Wizard」というソフトを使えば、アクセスできなくなった SD カードからもデータを復元できる可能性があります。復元ファイル容量 2GB までなら無料で使えます。
ドライブレコーダーのその他のメリット
個人的にドライブレコーダーに感じたメリットですが、それは特別な機材を導入しなくても車載動画が撮れるという所です。
車載動画とは車の走っている時の前方風景を撮影した動画です。ドライブレコーダーがない時代は、特別な機材を使ってダッシュボードにビデオカメラやスマートフォンを固定して撮影していました。しかし揺れが激しく綺麗な状態では全然撮れなかったんです。それがドライブレコーダーなら揺れも少なく凄く綺麗に撮影できて驚きました。
おわりに
ドライブレコーダーの SD カードは証拠となり得る映像が詰まっていますから慎重に扱わなくてはいけないなと改めて痛感しました。データが消えてしまってはドライブレコーダーの意味がありません。