三重県に立ち寄る機会があったので、三重県でどこか紅葉を見に行こうと思っていなべ市にある「鳴谷山聖宝寺(めいこくさんしょうほうじ)」へ行ってきました。いなべ市では最も有名なお寺だそうです。
天台宗の開祖である最澄によって開基され、平安時代より続く古刹です。庭園は浄土の世界を表現したと伝えられる回遊式の庭園で、大きな池もあってとても美しい景色を見せてくれます。秋には紅葉が色づき、澄み切った池に映る逆さもみじが見どころです。
聖宝寺への行き方
聖宝寺は山の高い場所にあるお寺です。聖宝寺のすぐ近くの駐車場もありますが、麓の民間駐車場から歩いて行く事にしました。
聖宝寺へは麓の鳴谷神社から登ります。
鳥居を抜けて右手に聖宝寺へと続く石段があります。獣害防止に柵がありますが、引き戸になっていて自由に入れます。
ここからは300段の石段が続く健脚コースです。良い運動になり登るのも大変ですが、この石段から見る紅葉も素晴らしく綺麗でした。道中紅葉を楽しめます。
石段を登りきると開けた場所に出ます。そのまま直進すると聖宝寺があります。
拝観料は設定されていませんが、入場の際に任意で寄付金を納める場所があります。
聖宝寺の紅葉
正面には聖宝寺の本堂があり、その周囲には大きな池がある回遊式庭園があります。
平安時代に造園され、ほぼ造園当時からそのままの姿で代々保存されてきたそうです。浄土の世界を表現したと伝わるこの庭園の池は浄土池と呼ばれます。とても澄み切った水で赤や黄色の紅葉が池に反射してとても美しい風景でした。
池には仏教の守護神である帝釈天が住むという須弥山を置いて、呉橋をかけるというのが平安時代の庭園の定番でした。聖宝寺の庭園もこの方式に習っています。
水が澄み切って鏡のように映り込む鏡池があります。紅葉の時期には逆さもみじが移り、見どころの一つになっています。
池に映り込む景色もとても風情がありますね。
庭園の大イチョウも黄金色です。
庭園に猫が住んでいました。お寺で世話されている聖宝寺のアイドルのようです。
聖宝寺からやや下へ降りると鳴谷の滝があります。修験者が滝行していた形跡が発見されたそうです。
紅葉の見頃
例年の紅葉の見頃は11月下旬~12月上旬です。
この記事の写真は11月29日に撮影したものです。
聖宝寺へのアクセス
(地図を表示)
山沿いのお寺ですがアクセスは良く行きやすいと思います。
国道306号線の本郷南口交差点を南西へ行き直進します。突き当りのT字路まで行くと、この近辺に麓の民間駐車場があります。
駐車場について
駐車場は、聖宝寺のすぐ近くにあるお寺の駐車場、もしくは麓の民間駐車場に停める2つの選択肢があります。どちらも駐車料金は300円です。
行楽シーズンはお寺の駐車場は混み合って停められない可能性があります。麓の駐車場からは300段の石段を登るので健脚コースです。
麓にはいくつかの民間駐車場があります。
トイレについて
聖宝寺の前に公衆トイレがあります。
寺院情報
聖宝寺
住所:三重県いなべ市藤原町坂本981
拝観時間:9:00~17:00
公式サイト:鳴谷山 聖宝寺(めいこくさん しょうぼうじ)