北海道千歳市に入場無料の水族館があるのをご存知でしょうか?それは「さけます情報館」と言います。水族館と言うには少々規模が小さいかもしれません。しかし入場無料でこれだけの施設や展示、体験コーナーがあるなら子供連れでも十分に楽しめる施設だと思いました。
とある千歳市のカフェでさけます情報館のチラシが置いてあり、近いし入場料無料だったのでとりあえず行ってみようかと思いましたが行くのも少々難易度が高い場所にありました。
さけます情報館への行き方
地図を見てもらえばわかるようにかなり辺鄙な場所にあります。正直地図を見てもどうやって行くのか悩むほどです。とりあえず千歳市から支笏湖へ続く支笏湖通から小路へ入るのですが、まずはその場所を探しました。
支笏湖通りをゆっくり進んで分かれた小路を見つけました。さけます情報館の案内看板も何もありません。森へと続く舗装もされていない道で本当にこの先に何かあるのか?と不安になる程です。このでこぼこした道を3分ほど進みます。
するとようやくさけます情報館らしき建物と看板がありました。千歳川を横断するこの赤い橋を渡った先にあります。車1台通るのがやっとの道幅で橋の手すりにはサイドミラーを擦った跡が多数見受けられました。
駐車場について
さけます情報館の前に車が7台停められる駐車スペースがあります。土曜日なのに人の気配もあまり感じられない状況でした。あまり知られていないのだろうか。
さけます情報館の施設について
さけます情報館には展示棟と体験棟の2つの建物からなります。どちらも入場無料です。
まずは展示棟から入ってみる事にしました。建物も人の気配がなく、本当に入場無料?入っていいんだろうか?と思いながらも恐る恐る入ってみました。すると事務所の方に一人スタッフの方が見えました。
展示棟の中はワンフロアとなっています。ここには鮭や鱒の生体についての研究の展示、鮭の孵化放流事業についての展示が行われています。
中央の巨大水槽には魚のレプリカではなく本物の鮭・鱒の稚魚が泳いでいます。まるで空中を泳いでいるような錯覚を覚えます。たくさんの魚が泳いでいる魚を眺めるのも楽しいです。
続いて体験棟に入ってみました。体験棟は2フロアになっています。ここでは鮭に関するクイズやゲーム、映像コンテンツを楽しめたり、稚魚への餌やり体験ができます。
ディスプレイが4つ程配備されていて、サケクイズゲームがあり楽しみながら学ぶ事ができます。見た目は子ども向けなのですが、中身はかなり難しい本格クイズになっていました。
ゲームなどのインタラクティブコンテンツコーナーを抜けて次のフロアへ行くと稚魚の水槽がある体験コーナーへ移ります。まず最初に目に入ったのはサケとサクラマスの稚魚の水槽です。さわってみよう!と書いてあります。稚魚に優しくタッチしてみましょう。
簡単に言いますけども手を入れてみると稚魚は電光石火の如くサササッと逃げていきます。まぁ当然ですよね。そして辛かったのは水温です。8℃と案内されていましたが、キンキンに冷えた氷水に手を突っ込んでいるようでそれ以下の温度に感じました。10秒も手を浸けていられない水温でした。
水槽の後ろにはタオルが準備されていますので手を拭く事ができます。
次は小さな鮭の稚魚が泳ぐ水槽で餌やり体験ができます。
これは水槽に浮かぶ水草やゴミではありません。全て鮭の稚魚です。たくさんの稚魚がひしめく水槽は圧巻で見ていて楽しいですね。
この紙コップにはサケの餌が入っています。この紙コップを一つ取って自由に餌をやる事ができます。
魚がウヨウヨで餌やり楽しいです。
体験棟はここで終わりですが更に外へ続きます。
外へ出るとサケの稚魚の放流体験コーナーがあります。準備された水の入ったプラスチックカップを持って稚魚がたくさん入った水槽からザルですくってカップに移します。
行ってらっしゃい!無事に大きくなって戻ってきてね!
水が流れるパイプを伝ってそのまま千歳川へ放流されます。
おわりに
水族館としては規模が小さいですが意外に楽しめました。家族で、子連れで訪れてもきっと楽しいと思います。北海道には水族館がたくさんありますが、それなりの入場料は必要です。しかし千歳のさけます情報館は入場無料で入れますし新千歳空港からも車で20分程度で到着します。(ただし場所はわかりにくいですが…。)
支笏湖観光へ行くなら通り道なのでついでに立ち寄るのも良いと思います。
施設情報
千歳さけますの森 さけます情報館
住所:北海道千歳市蘭越9番
営業時間:10:00~16:00
入場料:無料
定休日:火曜日
公式サイト:千歳さけますの森さけます情報館|北海道区水産研究所