先日自宅のパソコンのグラフィックボードを交換しました。交換自体は抜き差ししてケーブルを繋ぐだけなので難しいものではありません。問題は動くかという事です。
グラフィックボード選びには大変慎重になるものです。相性によって動かなかったり不具合が出る可能性があります。今回もグラフィックボードを交換して電源を入れる時には動くかどうかドキドキでした。電源を入れると「preparing automatic repair」という表示が出た後に勝手に再起動され、最悪な事に再起動ループに陥ってしまいました。
これは初めてのパターンです。グラフィックボードの安くない買い物がまたパーになってしまうのかと冷や汗も出てきました。
preparing automatic repairとは
preparing automatic repair を直訳すると「自動修復を準備しています。」になります。グラフィックボードを交換しただけで何を修復するのか疑問でしたが、多分 Windows の修復でしょうね。
復旧の為に対処した事
グラフィックボードを交換した事によりこの不具合が発生したのですから、とりあえず以前のグラフィックボードに戻してみました。その結果…
同様に再起動ループへ。もとに戻しても治らないってどういう事?次に、グラフィックボードを外してオンボードのものを使ってみる事にしました。
絶望に打ちひしがれるとはこの事かと。グラフィックボードを交換するつもりが、パソコンも起動不可になってしまうとは。
再起動ループはしますが、BIOS の設定画面は開くのでその中からグラフィックボード関連の設定を見てもおかしな所はありません。そしてその後に、画面は映るのだからグラフィックボードの相性や不良の問題ではないと気がつきました。ハードディスクの OS に異常が発生して再起動ループが起こっていると考えるべきでしょう。その対処には別のハードディスクを使って Windows の再インストールが思い浮かびました。しかし、都合よくハードディスクなんてありません。
次に思いついたのが、Windows のインストールディスクには Windows の修復機能があっただろうという事です。現在使っているのは Windows10 でインストールディスクなんてありません。しかし、Windows10 へアップグレードする前の Windows7 のインストールディスクならありました。ダメ元でこれをドライブに入れてみて起動してみました。
すると、真っ黒い画面に「Press any key to boot from CD or DVD」という表示が出ました。ここで何かキーを押すと Windows インストール画面へ移行し再起動ループからは脱する事ができました。
そして Windows7 を今すぐインストールするという画面になりますが、画面の左下に「コンピューターを修復する」というリンクがあります。これをクリックすると、現在 C ドライブにインストールされている Windows が表示されて、これを選択して進むとスタートアップ修復が始まります。
しばらくすると修復が完了し、再起動してくださいという表示になります。すると再起動する事で無事に Windows を起動する事に成功しました。
おわりに
グラフィックボードを交換した事で「preparing automatic repair」が表示されるという事例は検索してもありませんでした。もし同じような症状でお困りなら、参考になれば幸いです。
グラフィックボードはおろか、パソコンまで使えなくなる事を避けられてホッとしています。