2016年現在の一般向け宅配業者と言えば、ヤマト運輸・佐川急便・西濃運輸・日本郵便・福山通運ですが、かつては日本通運のペリカン便というものがありました。「にっつーのペリカン便」という CM のペリカン便はいつの間にか姿を消してしまいました。日本通運のトラックは今でも見かけますが、ペリカン便は一体どこへ消えてしまったのでしょうか?
ペリカン便の今
結論から言うと、宅配サービスペリカン便事業はもうありません。2010年7月1日以降、日本郵便のゆうパック事業に引き継がれたそうです。1977年から続いてきたペリカン便が無くなった理由としては、ヤマト運輸と佐川急便に押され事業が芳しくなかったこと、ゆうパックと事業統合する事により業界2強のヤマト運輸と佐川急便に追い上げを狙う為のようです。
確かにゆうパックは安めの配送料金など宅配便業界の中でも存在感を感じるようになりました。ペリカン便統合前のゆうパック荷物取扱数は2億6794万個(2006年度)だったものが、2013年度には4億8504万個まで伸ばし業界3位となっています。
では、今でも見かける日本通運のトラックは何なのでしょうか?
日本通運の事業
日本通運は企業向け貨物輸送事業ではトップに君臨し、右に出る者はいない程です。扱う荷物は大型貨物、重量物など巨大なものとなり、ペリカン便消滅以降一般消費者には縁がない運送会社となりました。今でも見かける日本通運のトラックは企業向受け運送事業のトラックという事です。