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国をあげて副業支援に違和感。進む格差社会と隠れ貧困

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万札

現状の収入に満足できないという人や、この収入ではやっていけないという人なら会社にバレないように副業に手を出している人もいるでしょう。金がない、お金がなくて辛いと嘆くなら自分でお金を稼ぐ方法を考えた方が良いとは思いますが、こんなニュースが流れてきました。

安倍晋三首相が副業や兼業の普及を指示 「働き方改革」実現へ - ライブドアニュース

現状副業は多くの会社の就業規則で禁止されています。それを働き方改革と題して柔軟な働き方普及を目指し副業規制の緩和、ガイドライン策定など政府が動き始めました。

副業が悪とは思っていませんが、国がお金が欲しいなら副業やってねと推奨するのは違和感を感じざるを得ません。これ以上景気は良くなりませんし給与も上がりません。あとは自分で稼いでくださいと放任している風にも感じます。副業をするにも時間は取られます。本業とは別に労働時間が増え少子化もますます進みそうです。

国としては副業をしなくても十分に生活できる労働環境を整えるのが本来の方向性なのではないでしょうか。

年金減額、マクロ経済スライド

2015年にマクロ経済スライドという政策が実施されました。マクロ経済スライドとは年金受給額を早めに引き下げていく事で、引き下げた分を将来の年金に回すという仕組み。現在の高齢者から年金受給額は減っていきますが、将来の高齢者は実施前より多少年金受給額の底上げがなされるというもの。

http://toyokeizai.net/articles/-/60815?page=2

じゃあ、それなら安心かというわけではなく年金受給額が減っていく事には変わりありません。しかも現在の法制度ではマクロ経済スライドはデフレ状態では実施しない事になっています。実施されないなら将来の年金受給額は更に減る事になります。

少子高齢化で年金制度が破綻する事は火を見るより明らかですし、このまま年金がゼロになる事も想定して老後資金も考えなくてはいけません。

じゃあ、どうすれば良いのかとなると副業せざるを得なくなりますよね。中小企業で働いているなら給与が初任給からずっと変わらずという事はザラにあります。副業しなければ将来詰むという時代が来ています。しかし副業といっても誰でも成功できるわけではありません。いかに時間をかけずに副業で月20万を稼ぐ事がどれだけ難しい事かという事を切に感じます。そして進む、副業格差。

おわりに

話がそれました。副業はせざるを得ないけど、国が副業推奨はおかしいだろと思ったという事です。副業をしなくても潤う環境を整えてください。

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