国道には何号線という番号が付いているものです。あなたのお住まいの近くにも馴染みの国道○号線があるのではないでしょうか。
普段何気なく通行している国道ですが、この国道番号の順番には意味があるのだろうかと疑問に持ちました。国道が作られた順番かと思いましたがそんな単純なものではなかったです。
国道番号の順番
そもそも国道とは国が建設・管理する道路の事です。国道の番号は1号線から57号線まで、その後は数字が飛んで101号線から続いています。これには意味がありました。
かつては国道には区分けがあり、昭和40年までは一級国道と二級国道が存在していました。一級国道とは国にとって特に重要な道路で、経済的に重要な都市間を結ぶ道路と定義され、二級国道は重要な都市と一級国道を結ぶ道路となります。昭和40年以降この区分けは廃止され一般国道として統合されましたが、一級国道は2桁、二級国道は3桁で番号が振られる為58?100は欠番となりました。
ある時気づいたのですが、国道番号の数値が日本の西へ行くほど大きくなるのではないかと思ったのですが、それもやや誤りでした。北海道にも227号線などが存在しています。
全ての国道が一般国道となってから何回かに渡って政令による国道追加指定が行われています。昭和45年・昭和47年・昭和50年・昭和57年・平成5年の計5回です。(2016年現在)平成5年以降行われていないので、身近に国道が増えたというニュースは聞きません。
その1回の国道追加指定で数字の若い順から北海道・本州・四国・九州という順番に採番されていきました。それで、西に行くほど数字が大きくなる印象があったわけですね。その為、332号線で沖縄まで到達していますが次回の国道追加指定で333号線は北海道へ戻っています。
ちなみに、現在の日本の経済情勢からみるに沖縄の国道507号線を最後に今後新たな国道が増える事はまずないようです。