冷凍食品を温めるのには電子レンジを使用しますが、冷凍食品の裏側を見るとあたため時間が書いてあります。しかし、2通りくらい書いてあるんです。
- 500W:約7分
- 600W:約6分
この500Wと600Wってどう違うのか、私の電子レンジはどっちなの?と思っているのではないでしょうか。とりあえずわからないから間を取って6分半で…と設定していませんか?
これを読めばこれからはどっちで設定すればよいかわかるようになりますよ。
500W/600Wは地域によって違いはない
一番勘違いしやすい所は、地域によって違うと思ってしまう所なんです。実は地域によって違いはありません。違いがあるのは定格周波数(50Hz/60Hz)です。
また、500W/600Wは消費電力ではありません。冷凍食品の裏に書かれている500W/600Wは「定格高周波出力」の事なんです。
定格高周波出力とは?
定格高周波出力は簡単に言えば、調理するだけに必要な電力です。これに電子レンジの皿を回す電力とかその他の必要電力を合わせたものが定格消費電力です。
電子レンジの説明書を見てもらえばわかりますが、定格消費電力は500W/600Wよりも高くなっていて1000W前後になっているはずです。
つまり、定格高周波出力が高ければ高いほど温める力が強いので冷凍食品を短い時間で調理できるわけです。
どこで判別するのか?
500W/600W が定格高周波出力である事がわかっても、あなたの電子レンジはどちらなのか判断できないといけませんね。
電子レンジの側面などに仕様が書かれたシールが貼ってあります。それを確認すると定格高周波出力が書かれています。上図では定格高周波出力が500Wである事がわかります。
もしシールが無ければ取扱説明書の最後の方に仕様表があります。
また電子レンジのタイプによっては、温める時に高周波出力を「500W・600W・700W」から選べるタイプもあります。そういう時は短い時間で調理できる600Wを使えば良いですね。
700Wは冷凍食品に適していない
電子レンジのタイプによっては700Wで温めるものがあります。しかし、冷凍食品の裏面には700Wの調理時間が書かれていない事がほとんどです。
しかも、注意事項に「加熱ムラが発生しやすいので500W/600Wでのあたためをおすすめします。」と書いてあることもあります。高出力だからといって良い事ばかりではないんですね。