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限定公開!愛知県の秘境の紅葉スポット、廃線を歩く愛岐トンネル群秋の特別公開

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愛知県に愛岐トンネル群という産業遺産がある事を知りました。ここは紅葉スポットとしても知られ秘境とも呼べる場所です。愛岐トンネル群は全14のトンネルからなり、一般公開されているのはその中の4つのみ。かつて電車が通る線路でした。旧国鉄中央線が1900年から1966年まで使用しており、現在は使われていない廃線となっています。

このトンネル群を次世代へ引き継ぐ為に、NPO 法人愛岐トンネル群保存再生委員会の皆様が保存再生の為に整備を行われています。

秘境とも呼べる理由は3つです。

  • 廃線を徒歩で歩けるという所
  • 自然と同化したトンネルは歴史を感じさせる造形美
  • 1年に数日しか入れない

廃線と言えば立入禁止になっている所がほとんどです。愛岐トンネル群は合法的に自由に廃線を散策できるのです。廃線となった1960年から40年間放置され、自然と同化したトンネルは歴史を感じさせある種感動も覚えます。そして、この愛岐トンネル群は普段は立入禁止なのです。春と秋の年に2回、数日間だけ特別公開期間が設けられ一般公開となるのです。この特別な場所はまさに秘境!

その愛岐トンネル群、秋の特別公開に行ってきたので紹介します。

愛岐トンネル群へのアクセス

愛岐トンネル群は愛知県春日井市にあり、土岐川の清流流れるそばにあります。かなり山の中にあり自然があふれる物静かな場所です。付近に駐車場はありませんので、JR で行くのが良いでしょう。

JR 中央線の定光寺駅が最寄り駅です。JR 名古屋駅から10駅でおよそ約30分程度で到着します。

駐車場について

土日のみパークアンドライドとして駐車場が開かれます。パークアンドライドとは車で近くの駅まで行き、車を駐車した後に公共交通機関を利用して目的地へ行くシステムです。JR 高蔵寺駅近くの高蔵寺運動広場が駐車場です。駐車料金は300円でしたが、2017年は無料だそうです。公式サイトにも駐車場の案内があります。

公式サイトではカーナビに「愛知県春日井市高蔵寺町3丁目2-1」を指定してくださいと案内されています。実際その場所に行ってみると駐車場があるのですが、ここに停めるわけではないので要注意。すぐ近くにある「ふれあいセンター」交差点を南へ進むと係員の方が誘導してくれます。

ちなみに平日は利用できません。利用できるのは愛岐トンネル群公開期間中の土日、9時から16時までです。

駐車場からは高蔵寺駅まで徒歩で移動、約8分ほどかかります。

駐輪場について

愛岐トンネル付近に駐車場はありませんが、駐輪場はありました。定光寺駅近くまで自転車やバイクで来て駐輪場に停める事ができます。

電車移動について

JR 高蔵寺駅から目的地の定光寺駅まで1駅です。料金は片道190円。電車は約15分~30分に1本の間隔で来ます。定光寺駅は普段は無人駅で快速も止まりません。しかし、愛岐トンネル群公開期間中は快速も定光寺駅に停車します。無人駅の定光寺駅にも駅員さんが見られ、期間中は定光寺駅に観光客が殺到していました。

駅から出るとそこから川沿いに約350メートル歩きます。

この先が愛岐トンネル群です。駐車場から愛岐トンネル群まで、電車のタイミングにもよりますが約30分ほどかかりました。

トイレについて

入り口や途中、終点にトイレはありますが仮設トイレです。あまり綺麗なものではありません。駅などですませておきましょう。

愛岐トンネル群散策の注意事項

愛岐トンネル群散策にはいくつか注意事項があります。

まずかつて線路だった場所ですから、地面には線路上にあるゴツゴツとした大きな石がたくさんありとても足場が良いとは言えません。スニーカーのような歩きやすい靴で行くのが必須です。あまり行き急ぐと足をくじいてしまうかもしれません。

そして、トンネル内は LED などで若干の照明はありますが、外光が届かない真っ暗なトンネルもあります。もし不安であれば懐中電灯を持参しましょう。

最大の注意事項は雨天中止という事です。せっかく行っても開いてなければ悲惨ですね。天気予報は要チェック!

愛岐トンネル群を散策開始

駅からしばらく歩くと入り口が見えてきます。この緑の階段を登っていくとトンネルの入り口です。かなり急ですので手すりを持ちながら登りましょう。朝には長蛇の列ができていました。

この階段を登りきると、受付にて入場料100円を支払います。これは整備費に使われます。(小学生以下無料)

愛岐トンネル群は全長1.7km。引き返してくる必要があるので往復3.4kmのハイキングコースです。所要時間は約2時間と案内されています。

愛岐トンネル入り口

そしてすぐ側にトンネルの入り口が。色めく紅葉と歴史の重みを感じる古いトンネルのコラボレーションは感動です。

入り口から美しい紅葉に癒やされます。

神秘のトンネルに入っていきます。今日は11月下旬の晴れの日、気温は10℃程度。トンネル内は更にひんやりとしていました。遺跡のような古いトンネル散策にワクワクが止まりません。

最初のトンネルを抜けると、しばらく山沿いの道を進みます。終始平坦ですので勾配はとどんどありません。この辺りから美しい風景や紅葉の景色が広がります。

次第に自生した竹林の景色が広がります。

竹林の緑と紅葉の赤、色の対比が本当に綺麗。

あなたはどこから来ましたか?というアンケートがありました。やはり地元愛知県の人が多数。次いでお隣の岐阜県。滋賀県から来ている人はこの時点では誰も書いていませんでした。愛知県近郊以外では知らない人も多いのでしょう。

続いて第二のトンネルに差し掛かります。光は外光のみでトンネル内は真っ暗です。

第二のトンネルを抜けると見どころの一つ、三四五の大もみじがあります。樹齢100年に及ぶ巨木のもみじは壮観です。

見事な紅葉に息を呑みます。

その後もしばらく紅葉を見ながら進みます。

木で作られた動物たちがお出迎え。

しばらく進むと開けた場所に出て、売店でお土産物やお弁当が売られていました。ここはかつてマルシェ駅とよばれていた場所です。(売店営業は土日のみ)

こんな美しい川と山々の風景を見ながら食べるお弁当もきっと美味しいでしょうね。

続いて第三のトンネルです。第三のトンネルを抜けると、コンサート会場があり催し物が行われていました。

コンサート会場の後はすぐに最後の第四のトンネルです。この最後のトンネルは全長333メートルに及び、公開されているトンネルの中では最長です。

長いトンネルなので、トンネル内は闇。LED のわずかな照明のみです。足元も見えないので慎重に進まないと危ないです。

最後のトンネルを抜けたら終点です。片道1.7km。私の場合は片道45分の道のりでした。美しい紅葉と、歴史あるトンネルと廃線を散策できて大満足です。

最後のトンネルの入り口あたりにモミジ山散策コースがありました。こちらも紅葉が楽しめる短い登山コースとなっています。登山といっても周回コースなので引き返してくる必要はありません。

このコースは全長300m程度で、所要時間は約15分程度。まだ余裕がある方はこちらも登ってみるのもよいでしょう。

帰りは基本的に同じ道を引き返してくるのですが、人々の往来も激しいので帰りは川辺の別コースも用意されています。こちらはこちらで綺麗な風景が広がっています。

無事入り口まで返ってくると往復2時間半でした。

おわりに

歴史ある技術の結晶のトンネル群と共に美しい紅葉も見ることができました。1年に数日しか公開されない愛岐トンネル群はまさに秘境とも呼べる美しさでした。毎年春はゴールデンウィーク期間中、秋は11月下旬頃に特別公開期間が設けられます。日程は毎年異なるので公式サイトをご確認ください。2017年は11月25日から12月3日までの9日間です。

この秘境を是非あなたも訪れてみてはいかがでしょうか。

紅葉スポット情報

愛岐トンネル群
住所:愛知県春日井市木附町
公開時間:9時~14時(閉門15時)
タバコ:所定の喫煙所で
ペット:不可
公式サイト:愛岐トンネル群保存再生委員会 公式サイト

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