個人宅向け宅配サービスと言えば、クロネコヤマトの宅急便、カンガルーの西濃、飛脚の佐川、郵便局、今は無きペリカン便などがありましたが、かつては犬のマークのフットワークという宅配業者が存在しました。赤い犬のマークがシンボルマークでした。
そう言えばそんなのもあったなぁと記憶にある方もいらっしゃるのではないでしょうか。上の写真のように街中にはまだフットワーク宅配小荷物取次店という看板が残っている所もあり、時代を感じさせるものとなっていました。
宅配業者のフットワークはいつの間に消えてしまったのでしょうか。
フットワークの今
フットワークの宅配便事業を行っていた「フットワークエクスプレス」が2001年に経営破綻し倒産した事により宅配便事業も撤退しています。その後、民事再生法申請に至りました。そして2003年に更生計画認可決定されフットワークエクスプレス株式会社が復活しますが、2009年にオーストラリアの物流会社「トール・ホールディングス」の子会社となりました。
2012年にトールエクスプレスジャパンへ社名変更され、商業物流を請け負う会社となりましたが2015年に親会社のトール・ホールディングスがあの日本郵便により買収されました。
宅配事業のフットワークは2001年に撤退してしまいましたが、その系統は今では日本郵便の一員になっていたというわけですね。
ちなみに犬のマークのフットワークのトラックは2017年になった今でも走っている事があるそうです。理由はトールエクスプレスジャパンの配送用トラックにフットワークのトラックが使われる事がある為です。かつてはフットワークのトラックが3000台以上あったようですから、一部はトールエクスプレスジャパンのトラックとなり塗装もお金がかかるのでフットワークのトラックのままそのまま使われているという説があります。