midi と言えばもうネット上でも見る機会はなくなりました。今ではインターネット上で公開されている音楽と言えば大抵 mp3 ファイルですが、インターネット速度が遅かった時代ではファイルサイズが小さい midi ファイルが主流でした。
そんな今では見られない midi ファイルを現世に蘇らせるような画期的な Web サービスが2017年1月に登場しました。それは自分の midi ファイルをアップロードする事で昔ながらのファミコンやゲームボーイ風のピコピコ音楽で再生し、SNS でも共有できる Picotune というサービスです。開発者はこば様(@cagpie)です。
DTM で作曲をしている人、かつて DTM で作曲をしていた人ならパソコンのハードディスクの片隅やメディアに眠っている midi ファイルがあるのではないでしょうか。私も学生時代に作った midi ファイルを掘り出してきて何曲が試してみましたが、すごく楽しい!今では聞くレベルにない低レベルな midi の楽曲でも、チップチューンのピコピコ音楽に変換してくれたら何だか普通に聴ける曲になっているのです。もしあなたも秘蔵の midi ファイルがあるなら、きっと楽しめる事間違いなしですよ。
こんな風に演奏されます。
まだ未実装な機能もあるようですが、今後も展開が期待できる Web サービスです。
Picotuneの使い方
まずは Picotune のサイトにアクセスしましょう。
Picotune では、自分のパソコンのみで midi をピコピコ音楽で演奏する使い方と、アップロードして midi を公開・共有してピコピコ音楽で演奏する2通りの使い方があります。色んな人が midi を共有しているので画面右側の曲リストから他の人の midi も聴く事ができます。
使用ブラウザは Chrome が推奨されています。
自分のパソコンのみで演奏する場合
画面右上の Load ボタンをクリックしましょう。
ファイルを選択ボタンから演奏したい midi ファイルを選択しましょう。
これでブラウザ上で midi のピアノロールが表示され、ピコピコチップチューン風で midi が演奏されます。ピアノロールをクリックすると停止します。
アップロードして共有し演奏する場合
画面右上の Upload ボタンをクリックしましょう。
midi の情報を入力する画面が表示されます。ファイルを選択ボタンでアップロードしたい midi ファイルを選択しましょう。
あとは順に曲名、作者名、曲の説明、パスワードを入力します。パスワードは midi を削除する時に必要です。オプションとして、ウェブサイトや Twitter アカウントも入力する事ができます。
最後にライセンスについて確認し、許可するか許可しないかを選択して Upload ボタンをクリックします。
すると画面右側の曲リストに載って midi が共有され、誰でも聴ける状態になります。同時に、midi がチップチューン風で演奏が始まります。
あまりに黒歴史的な midi ファイルをアップロードしてしまわないように注意したほうが良いです。
注意事項
アップロード共有する midi ファイルは著作権が自分自身にあるものだけをアップロードするようにしましょう。これについては利用規約にも書かれているので要注意です。
演奏しやすいmidi
どんな midi ファイルでもチップチューン風に演奏してくれますが、あまりに音が密に詰まったものだとイマイチでした。意外とシンプルな楽曲の方が綺麗なピコピコ音楽で演奏してくれるような気がします。
おわりに
もし、過去に作った midi を今でもお持ちであるなら、Picotune で midi に日の目を見させてみませんか?こんな midi 昔作ったなぁと思い出に耽るのも乙なものです。