2016年5月31日に au の2016年夏モデルとして高性能スマートフォン HTV32(HTC10)が発表されました。発売は2016年6月10日。2014年夏の HTC J Butterfly2 HTL23 が発売から約2年が経過するので機種変更を検討される方も多いかと思います。そこで、HTL23 からどこがどう変わり何が新しいのか調べてみました。
目次
HTL23とHTV32の機能比較
パッと見ると画面解像度が向上、メインメモリが2倍搭載、VoLTE に対応というところが目立ったバージョンアップ点ですね。幅、高さ共に2mm程度大きくなっていますが厚みは0.8mm薄くなっていますね。目で見てもよくわからない程度の違いです。
バッテリーの取り外しには非対応。
機種変更を検討する際の注意点
HTL23 は HTC J Butterfly2 とも呼ばれ日本向けにカスタマイズされた「Jシリーズ」の端末でしたが、HTV32(HTC10)はJシリーズではありません。日本向けに余計なカスタマイズを行わず、海外で発売されているグローバルモデルと同等の仕様です。グローバルモデルがそのまま日本で発売される事は珍しいと思います。
その為、表を見て頂ければわかりますが、おサイフケータイ、ワンセグ、防水の3大日本仕様には対応していません。「おサイフケータイ非対応かー」と、これを知って機種変更を思い留まる方も多いと思います。その場合は HTV32 はスルーしてJシリーズを待つのも手でしょう。
防水には非対応ですが、公称はしていないものの防滴(IPX3)に対応しているようです。雨などで多少濡れる程度なら問題なさそうですね。
個人的には、ワンセグは今まで使っていませんでしたし水にポチャンする事もないですし、おサイフケータイ非対応なので無駄遣いが減るかなぁと思っています。
USB Type-C端子対応
従来のスマートフォンでは充電用端子に Micro-USB B 端子が多く採用されていましたが、HTV32 では USB Type-C という新仕様に対応しています。何が違うかと言うと、Micro-USB B 端子では差しこむ際に上下を気にしなくてはいけませんでした。しかし、USB Type-C では上下を気にせずどちらでも差し込む事ができるのです。
気になるのは従来の B 端子との互換性ですが、多分無理でしょうね。
Quick Charge 3.0に対応
au のスマートフォンでは始めて「Quick Charge 3.0」に対応しています。Quick Charge 3.0 とは、急速充電技術の新規格で30分で50%までバッテリーを充電できるといいます。従来よりかなり速くなっています。寝る前に充電を忘れてしまってもこれだけ速く充電できれば安心ですね。
そんな新企画の USB や新しい充電技術なら今までのケーブルは使えないのでは?と不安もあるでしょう。しかし、USB Type-C のケーブルと Quick Charge 3.0 に対応した専用充電器が本体に付属するそうです。充電器やケーブルは別売のケースが多いですが、これはユーザーに優しいですね。
VoLTEに対応
HTL23 では非対応だった VoLTE に対応しています。VoLTE とは簡単に言えば高音質通話ができるデータ通信技術です。従来ではカットされていた高音域もカバーする事でクリアな音質を実現しています。
物凄く聴きやすくなっています。ちなみに、VoLTE 対応端末同士であれば高音質通話ができます。相手が非対応だと従来の音質になるようです。
ハイレゾ対応イヤホン同梱
HTC の端末のひとつ前、HTV31 でもハイレゾ音源再生に対応していましたが、HTV32 ではハイレゾ対応イヤホンを同梱しています。ハイレゾ対応イヤホンって買うと高いんですよね。これは嬉しいサービスです。
ハイレゾ音源とは、音楽 CD の音源よりも高音質な音源です。CD よりも高音質?イメージがわきにくいと思いますが、ハイレゾ音源は聞いてみないと凄さがわかりません。
カメラ性能と手ぶれ補正、カメラ起動時間
カメラ性能が劣化してるじゃん!うん、確かに。しかし、あえて画素数を抑える事で1画素に取り込む光の量を増やし暗い場所でも明るく綺麗な写真を撮ることができるカメラです。動画撮影時には、音声をハイレゾ音源として録音する事にも対応しています。
また、特筆すべきは世界で初めてメインカメラ・インカメラ共に光学手ブレ補正を搭載しています。従来ではインカメラには光学手ブレ補正がないですが、自撮りのニーズが高まっている背景からインカメラにも手ぶれ補正が付いたそうです。
公式サイトに小さく書かれているのですが、カメラの起動時間が0.6秒と書かれています。スマホのカメラで撮ろうとした時、カメラの起動が遅くてシャッターチャンスを逃してしまう事も多かったです。これだけ早いと嬉しいですね。
HTV32専用ケース「Ice Viewケース」
HTL23 でも専用ケース「ドットビューケース」がありましたが、HTV32(HTC10)ではドットビューケースの後継として「Ice Viewケース」という専用ケースがリリースされます。au +1 Collection でも正規販売されるので、au ショップでも買えるようになるでしょう。
ドットビューケースはフタとなる部分にいくつもの小さな穴が空いており、点描として時刻や通知を表示させるケースでした。Ice Viewケースは半透明なフタ付き保護ケースとなっています。
おわりに
カラーは、カメリアレッド・カーボングレー・トパーズゴールドの3色展開です。
ワンセグ、おサイフケータイなど日本仕様に対応しないので好みが分かれそうな端末だなと思いました。日本仕様がなければダメ!という人もいますが、余計なカスタマイズをするな!という人もいます。しかしながら HTV32 は2016年夏、最高峰のハイスペックを兼ね揃えたスマートフォンです。
発売に向けて au ショップでも展示などが行われると思うのでより詳しく見ていきたいと思います。
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