出鱈目(でたらめ)という言葉は割りと日常会話でも登場機会が多い言葉かと思います。出鱈目とは、いい加減なとか適当な事、でまかせというような意味があります。特に何も考えずに「出鱈目」という日本語を使っているわけですが、漢字を見ると不思議に思います。
鱈の目が出ているという漢字が使われています。どうして鱈の目が出たらいい加減な事になるのでしょうか。
出鱈目の語源とは?
出鱈目の語源は諸説ありますが、賭博から生まれた言葉という説が有力視されています。江戸時代末期頃から使われている言葉で、当時の賭博と言えばさいころが使われていました。でたらめの「め」はさいころの目です。さいころを振ったらどの目がでるかなんてわかりません。それぞれの目が1/6の確率(約17%)で出ます。この運命の1/6の確率で出たその目に従わなくてはいけません。(出たら目に従う)
さいころは思った通りの目が出ない → さいころはいい加減だ!
そんな暴論とも思える理由から、いい加減という意味の出鱈目という言葉が生まれました。
鱈はどこへ行ったの?
出鱈目という漢字が使われていますが、これは当て字で鱈は特に関係ありません。出鱈目な漢字が使われていたわけですか。
デマの語源
出鱈目によく似た言葉に「デマ」という言葉があります。よくインターネット上で嘘の情報に騙されるケースが Twitter などで目立ちます。日本語では嘘の情報の意味ででまかせという言葉がありますが、「デマ」は「でまかせ」の略ではありません。
demagogy(デマゴギー)の略が嘘情報の「デマ」という言葉の語源です。デマゴギーとは意図的に流される虚偽の情報という意味があります。