新千歳空港周辺でホテル以外で安く1泊する方法を考えると次のような選択肢が考えられます。
- 空港で一夜を過ごす
- 千歳でネットカフェ
- 新千歳空港温泉
この3つが思い浮かんだものの、新千歳空港は24時間ターミナルビルが開放されているわけではなく国内線は23時、国際線は21時で閉館してしまいます。この選択肢は無理という事です。
千歳駅まで行けば徒歩圏内に「フリースタイル」というインターネットカフェがあります。千歳駅から徒歩10分程度は歩かなくてはいけません。更にシャワー設備はないので、銭湯へ行こうと思うと駅の反対側まで行かなくてはいけません。
最後の選択肢の新千歳空港温泉は、温泉だけかと思っていたら実は宿泊もできるんです。ただ旅館のように個室はなく大広間で寝るという形ですが、実際に1泊してみてこれが全然悪くない選択肢だと思ったので紹介します。
目次
新千歳空港温泉は宿泊ができる
新千歳空港温泉は国内線ターミナルビル4階にあります。新千歳空港のターミナルビルは23時で閉まってしまいますが、新千歳空港温泉は10時~翌日9時までという23時間営業で宿泊できます。
料金について
ちょっとわかりにくかったのが料金形態です。料金は次のようになってします。
マル得セット入館料
- 大人(中学生以上):1,500円
- 子ども(小学生):800円
- 3歳以下:600円
マル得セットには入浴料、タオル料、館内利用料、入湯税全て含まれています。
深夜料金
深夜1時以降は深夜料金がかかります。マル得セット入館料にプラスしてという形です。
- 大人(中学生以上):1,500円
- 子ども(小学生):800円
- 3歳以下:600円
深夜料金を支払うと朝食が無料になるサービス付き。
朝風呂料金
午前5時から7時半までの受付で朝風呂に入れます。
- 大人(中学生以上):800円
- 子ども(小学生以下):400円
深夜料金を支払っているなら、別途朝風呂料金を支払う必要はありません。
宿泊利用
- 1人1泊:5,000円
マル得セットと深夜料金が含まれます。
5,000円支払うとビジネスホテルと変わらない料金になってしまいますが、この宿泊利用料金は個室付きです。数は少ないですが個室もあります。
深夜料金というのがいまいちわかりにくいですが、3,000円支払えば個室はないですが宿泊はできるという事なんです。
温泉に入るのに1,500円は割高ですが、宿泊も出来て温泉も入れる、そして朝食も無料で3,000円なら全然悪くない選択肢だなと思いました。
利用方法
新千歳空港温泉に入ったら、ゲートを通って靴を脱いで靴袋に入れます。靴は個人保管になります。
そしてフロントで申し込みをします。朝まで滞在したいと申し出て3,000円を支払うとタオルと浴衣のセットを借りられます。そして番号が書かれたロッカーの鍵も受け取ります。
キャリーケースなど大荷物はフロント横のクロークで預けられます。番号札を渡されますので無くさないようにしましょう。
手荷物の保管場所となるロッカーは温泉の脱衣場と共用です。コートや靴などをロッカーに仕舞えます。そのまま温泉に入るのも良いでしょう。
利用に関する注意点
新千歳空港温泉の利用に関していくつか注意点があります。
- 刺青の方は入れません
- 外出はできません
- キャリーケースは一度預けると出発するまで返却されません
- 飲食物の持ち込みは禁止です
- 朝9時までにチェックアウトする
- コンセントの利用はできません
コンセントの利用ができないというのが辛い所でした。夜になったら電池残量も心許ないです。充電するなら新千歳空港温泉に入る前に空港のフリースペースで充電するか、新千歳空港温泉内で100円で高速充電設備が使えます。
館内施設
温泉
温泉は朝8時まで自由な時間に入れます。温泉はとても広く、本格的な温泉でした。サウナもあり、温泉から直通のトイレまであります。更には露天風呂もあります。
北海道の冬の露天風呂は初体験でした。外気温は氷点下ですからやばいです。露天風呂まで距離はないのが救いです。露天風呂は外気が寒い為か40度程度で、冬はお湯に浸かってても顔が寒くて温まれなかったです。
温泉には歯ブラシやひげ剃りが置いてあって無料で使えます。ただし歯磨き粉はありません。
着替えがない!という人の為に、パンツとシャツが買える自動販売機も置いてありました。パンツは400円程度、シャツは600円程度です。
ドリンクバー
温泉の入口前には、無料で飲めるドリンクバーがあります。
- コーヒー(アイス・ホット)
- ほうじ茶(アイス・ホット)
- 煎茶(アイス・ホット)
- 冷水
選べるのはこの程度ですが、十分ですね。
インターネットコーナー
インターネットコーナーにはパソコンが4台あり、10時から翌朝5時まで自由に使えます。ただし、飲食しながらの利用は禁止です。
ゲームセンター
UFO キャッチャーやレトロなゲーム機があるゲームセンターまであります。
マッサージチェア
マッサージチェアが4台程度設置されています。こちらは別途有料で15分200円です。
お土産店
館内にはお土産店もあります。購入する場合はフロントで料金を支払います。
外部からの飲食物の持ち込みは禁止ですが、売店でカップ麺などを購入する事もできます。
寝る場所の様子
寝る場所となるリラックスルームは10時から翌日7時45分迄の営業です。リラックスルームには男女兼用部屋と女性専用部屋の2つがあります。
リクライニングシートが部屋いっぱいにズラリと並んでいます。しかも個々にテレビ付きでなんという豪華さ。しかしヘッドホンはないようで、私物を使うしかない模様…。
また漫画もズラッと本棚に収まっているので自由に読む事ができます。
リクライニングシートも倒せば地面と並行くらいまで倒れるので、インターネットカフェよりは快適に寝られます。
また、リラックスルームには別途安眠所という部屋があります。安眠所は普通のリラックスルームよりも照明が暗くなっていてテレビもありません。
ただ不特定多数の人が同じ部屋に寝るわけですから、いびきがうるさいです。この辺は運ですよね。
無料朝食
深夜料金を支払っている人は無料で朝食バイキングが付きます。利用可能時間は朝6時から9時までです。
朝から充実した朝ごはんをお腹いっぱい食べれます。3,000円で無料朝食付きというのはとてもありがたいです。
フロント横の休憩所兼朝食会場で朝食をいただきます。
おわりに
立派な温泉に入れて、朝食も無料、これだけの施設があって1泊3,000円で泊まれるなら全然ありな選択肢でしょう。意外に快適に過ごせました。
北海道旅行に行くのに前日入りして新千歳空港温泉で泊まるという利用方法も案外ありかもしれないなと思いました。
施設情報
新千歳空港温泉
場所:国内線ターミナルビル4階
営業時間:10:00~翌9:00
公式サイト:新千歳空港温泉 | 旅の始まり、終わりに、最高のリラックスとリフレッシュを。 空にいちばん近い温泉郷、新千歳空港温泉。