車の発進時や曲がる時にわずかなゴリッという音がする事に気づいてタイヤ周りを点検してみると、ホイールナットが1個無くなっていました。それも残っているホイールナットも緩んでしまっているのです。すぐに全てのホイールナットを締め直しました。自分でタイヤを交換していると陥りがちな罠です。
無くなってしまったホイールナットは早急に手配して取り付けなければいけません。しかし、ホイールナットを1個で買う事はできるのだろうか?と思ったので色々調べてみました。
目次
ホイールナットを買える場所
インターネットで
Amazon などのインターネットショップでホイールナットを買う事もできますが、ほとんどが20個セットなどで1個で買える商品はあまり見当たりません。1個で買える商品もあるにはありますが、ホイールナットは何を買っても良いわけではありませんので注意が必要です。
ホイールナットはネジ穴の径、ピッチ(ねじの溝)などが異なる物があり色々種類があります。車のメーカー、車種によって適合するホイールナットが異なります。更にメーカー純正ホイールなのか、社外品ホイールなのかによっても違うのです。素人目からしたらどれを買ってよいのかわからない事も多いでしょう。
メーカー | 規格 |
---|---|
トヨタ | M12 × P1.5 |
日産 | M12 × P1.25 |
マツダ | M12 × P1.5 M10 × P1.25(軽) |
日産 | M12 × P1.5 |
三菱 | M12 × P1.5 M10(M12) ×1.5(軽) |
ホンダ | M12 × P1.5 |
スバル | M12 × P1.25 |
いすゞ | M12 × P1.5 |
スズキ | M12 × P1.25 M10 × P1.25(軽) |
ダイハツ | M12 × P1.5 M12(M10) × P1.5(軽) |
1個でも買えるには買えますが、送料の方が高くつきます。せっかく買っても合わなかったら残念ですから、あまり知識がないのであればディーラーやショップで専門家に相談するのが安心です。
ディーラーで
ディーラーで相談すればホイールナットを1個でも用意してくれます。純正品はもちろん社外品も。純正でも価格は1個200円~300円くらいです。メーカーによって異なります。
オートバックスなどカー用品店で
オートバックスでホイールナットを1個で買えないか探しに行きました。ホイールナットがメーカー別に分けられて商品が並んでいました。しかし、20個セットばかりです。20個で買うと価格も2,600円ほどしますので躊躇します。
そこで1個でも買えないかお店の人に問い合わせてみました。すると、価格は1個144円で売ってくれるそうです。言ってみるものですね!オートバックスなどではタイヤ交換や修理を行うピットがあるので、そこにホイールナットの在庫品があるようです。メーカーと車種を伝えると、適合するホイールナットを持ってきてくれました。
ただ、カー用品店では社外品ホイールナットしか買えません。純正はやはりディーラーでないと。
ホイールナットの緩みを防ぐには
実はホイールナットには締め付ける力(規定トルク)が決まっています。締め付けすぎも緩みすぎもダメなのです。
恐らく多くの場合、車載工具でこのようなL型レンチを使用しているのではないでしょうか。これで力任せに締めてしまうと締め付けすぎになってしまいます。素人では丁度よい力具合で締めるのが難しいです。
そこで役に立つのがトルクレンチです。トルクレンチは締め付ける力(規定トルク)を設定する事ができて、それ以上に締め付けない仕組みになっています。これで締め付けすぎも緩みすぎにもならず、丁度よい力で締める事ができるのです。カー用品店なのでも3,000円程度で購入する事ができます。
L型レンチで何となく締めていると、緩んできてホイールナットを紛失、最悪の場合タイヤが脱輪してしまいます。不安であればトルクレンチで締めるのがおすすめです。
ホイールナットが緩んできた兆候とは
ホイールナットが緩んでくると、車を運転中にも違和感を感じてきます。一番分かるのは音です。車の発進時、曲がる時にゴリッという音がします。更に進行してくるとガタゴトと音がしてきます。ここまでくると危険な状態ですので、少しでも違和感や音がするようであれば、すぐにでも停車してタイヤを点検した方が良いです。
おわりに
タイヤを自分で交換している人は要注意。もしかしたらタイヤのホイールナットが緩み始めているかもしれません。万一に備えて点検してみましょう。