知り合いからパソコンについて質問がトンできました。「パソコンを起動した時に出てくる Microsoft Corp って何？」と言われたので何の事かさっぱりわからなかったので写真を送ってもらいました。すると上のような写真でした。
なるほど、ユーザーアカウント制御の画面で Microsoft Corp. と書いてあります。そして「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか？」というような確認が出ています。そしてその下には小難しい内容が書いてあるわけですが…。
変更を加えることを許可しますかって何！？ウイルス！？となる事もわかります。とりあえずよくわからないから「いいえ」にしておこうなど。
そもそもユーザーアカウント制御というのはパソコン使用者の意思に反して Windows の設定を変更するようなアプリがある時に確認を出すもので、何か悪いツールが動き出す時もこのような確認が出る事があります。この確認画面が出る事で悪いツールが動き出す事も防ぐ事ができるわけです。
ではこの Microsoft Corp. というのは悪いツールなのか？というとそういうわけでもありません。ユーザーアカウント制御の確認は何も悪いツールだけではなく、あなたが普段使うソフトやアプリでもこのような確認が出ることもあります。
Microsoft Corp. のMRT.exeとは何か？
先程の画面の下の方を見ると、MRT.exe というファイル名が書かれています。つまりこの exe ファイルが何か動き出そうとしているわけですね。
Microsoft Corp. とは、あのマイクロソフトです。Windows のメーカーです。MRT.exe とは Malicious Software Removal Tool の略でマイクロソフトが提供している悪意のあるソフトウェアの削除ツールの事です。悪意のあるソフトウェアの削除ツールという名前も Windows アップデートで今までに見たことがあるかもしれません。
MRT.exe は「c¥Windows¥System32¥MRT.exe」という場所に格納されています。万が一悪意のあるソフトウェアが偽装している可能性もあるので、プログラムの場所が「c¥Windows¥System32¥MRT.exe」であるか確認しましょう。場所が正しければマイクロソフト公式ツールなので問題ないツールです。
しかし、通常 MRT.exe はパソコン起動時にこのような確認を促す画面が出てくる事はありません。このようにわざわざ出てくるという事は、悪意のあるソフトウェアの削除ツールが悪意のあるソフトウェアを検知した可能性があります。この場合は「はい」をクリックしてすぐ詳細を確認する事をおすすめします。そして万全を期してアンチウイルスソフトでフルスキャンをかけておいた方が安心です。
おわりに
このユーザーアカウント制御で確認が出る事は良いのですが、はいをクリックしてもいいのかダメなのか詳しくない人には判断が難しいのが難点ですね。