クロネコヤマトのヤマト運輸が2017年10月より送料の値上げを発表しました。消費税増税時を除いて一般消費者向けの値上げは27年ぶりです。各荷物サイズにより140円~180円の値上げになります。ヤマト運輸は既に今まで他社と比べて高いけどサービスは良いという印象がありましたが、更に高くなるという事に。
- 60サイズ・80サイズ:140円値上げ
- 100サイズ・120サイズ:160円値上げ
- 140サイズ・160サイズ:180円値上げ
クロネコヤマトの送料値上げは普段宅急便を利用している人からすれば厳しいものがありますが、実は送料を安く抑える為にできる事があります。ちょっとした手間をかける事で値上げ分を相殺、場合によっては従来より安く送る事も可能になるのです。その、送料を安く抑える為に出来ることを紹介します。
目次
ヤマト運輸の送料を安く抑える為にできる事
クロネコメンバーズに登録する
ヤマト運輸ではクロネコメンバーズという会員サービスがあります。会員登録をする事で様々なお得なサービスや割引サービスを受ける事ができます。無料で登録できるのでまだクロネコメンバーズに登録していないのであれば、会員登録しても損はないサービスです。
営業所へ荷物を持ち込む
ヤマト運輸で荷物を送る際には最寄りの営業所へ荷物を持ち込みましょう。これだけで持ち込み割引が適用され送料が100円引きになります。ヤマト運輸に集荷を依頼した場合は適用されません。ちなみにヤマト運輸の営業所だけではなく、コンビニ(セブンイレブン)で送った場合にも持込割引が適用されます。
更にクロネコメンバーズ会員になっていると、持ち込むだけで50円割引されます。普通の持込割引の100円と合わせて合計150円の割引になります。クロネコメンバーズである事を証明する為にクロネコメンバーズカードが必要です。(2017年10月からの新割引)
営業所でネコピットを利用
ヤマト運輸の営業所にある端末「ネコピット」を利用して印刷した送り状で荷物を送ると50円割引になります。2017年10月からの新割引でデジタル割といいます。
ネコピットとは送り状発行システムを搭載したヤマト運輸のタブレット端末です。タブレットを操作して住所や必要事項を入力し、営業所で送り状を作る事ができます。クロネコメンバーズ会員でなくても利用できますが、会員だと住所録を利用できる他、自分の住所をわざわざ入力する必要がありません。会員で利用するにはクロネコメンバーズカードが必要になります。
宅急便センター直送サービスを利用
こちらも2017年10月からの新サービスです。送り先を個人宅ではなく、ヤマト運輸のセンター止めで荷物を送ると50円割引になるサービスです。センター止めは個人宅へ荷物を配送する必要がありませんので人手不足の解消に繋がるという狙いでしょう。
-
大きな荷物もヤマト運輸のセンター止めで送れば手ぶらで旅行、出先で受け取れる
宅配便は誰かに荷物を送る時や通販等で購入したものを自宅へ届けてくれるものですが、自宅に届けない事もできます。具体的には自宅へは届けずに営業所まで届けて取りに行く方法です。ヤマト運輸では営業所止置きサー ...
しかし、この場合はヤマト運輸の営業所へ荷物を取りに行かなくてはいけません。知り合いに荷物を送る際に営業所へ取りに行ってとはなかなか言えませんので、自分宛て荷物に限定されるでしょうね。例えば旅行の荷物を旅先で受け取るとか、旅行中のお土産を自宅近くの営業所へ送るという時など。
クロネコメンバー割を利用する
クロネコメンバーズ限定のクロネコメンバー割があります。これは送料が10%オフになるという割引サービスです。ただし、条件はあります。
クロネコメンバー割を利用する為には、ヤマト運輸オリジナルの電子マネーカードを持っている必要があります。基本のクロネコメンバーズカードに nanaco、Edy、WAON のいずれかを搭載した電子マネーカードで1枚2役のカードです。
これのわかりにくい所は、1枚で2枚のカードであるという事です。電子マネーなので当然チャージはしますが、クロネコメンバーズのチャージと各種電子マネーのチャージは別物という点に注意が必要です。Edy などの電子マネーでチャージした金額をヤマト運輸で使ってもクロネコメンバー割は受けられません。ヤマト運輸でクロネコメンバー割を利用する為にはクロネコメンバーズカードに5000円以上チャージする必要があります。つまり、1枚のカードに2つの口座があるというイメージです。クロネコメンバーズカードにチャージした金額はヤマト運輸でしか使えません。
クロネコメンバーズカードで送料を支払うと10%オフになります。(コンビニでは利用できません。)
割引サービスのまとめ
ここまで紹介した割引サービスを利用すれば、最大250円引き+10%オフという割引になります。今まで割引サービスを利用して来なかった場合、従来より安く送れるという事にもなります。
- 持込割引:100円引き(会員の場合150円引き)
- デジタル割:50円引き
- 宅急便センター直送サービス:50円引き
- クロネコメンバー割:10%引き
実際の所いくら安くなるの?
割引額を見てもいまいちピンと来ないかもしれませんので、実際にシミュレーションしてみます。東京から大阪まで100サイズの荷物を送る場合を想定して料金を出してみます。(2017年10月以降の料金です。)
- 従来運賃:1,296円
- 通常運賃:1,456円(2017年10月以降)
- 割引後運賃:1,055円※全ての割引サービスを利用
驚きの割引率です。営業所へ持込などちょっとした手間にはなりますが、従来よりも安くヤマト運輸で送れてしまう事がわかると思います。ヤマト運輸で送料を少しでも安く抑える為に覚えておいて損はありません。送料を安く抑えるために出来る事から始めてみましょう。