恐らく毎日どこかで発生している渋滞。渋滞とは道路で車の通行が滞るアレです。特に連休中のUターンラッシュでは渋滞30kmなどとよく見る光景です。
私が高速道路を車で通行中にある事に気が付きました。高速道路での渋滞の表記には2通りあるという事を。それが、「渋滞」と「断続渋滞」です。高速道路の通行車に色々とお知らせする電光掲示板に「断続渋滞30km」と書かれていました。
渋滞30km!?ウゲーッと深刻な気分になります。30kmと言えば一般道を普通に走って1時間弱はかかる距離です。しかし、渋滞30kmと断続渋滞30kmでは訳が違うという事を知りました。
渋滞と断続渋滞の違い
ところで渋滞と断続渋滞ではどちら通り抜けるのに時間がかかりそうだと思いますか?個人的には断続渋滞の方がかかると思っていました。断続渋滞の方が字面的に凄そうじゃないですか。この違いを知る為には断続の意味から考える必要があります。
そもそも断続とは。
[名](スル)時々とぎれながら続くこと。「強い雨が断続して降る」「断続的に聞こえる」(デジタル大辞林より)
これで恐らく答えが見えてきたかもしれませんね。
渋滞とはこういう状態です。
渋滞とは
インターチェンジ1からインターチェンジ3まで車が停車、若しくは低速走行40km/h以下が途切れる事なくずっと続いている状態です。これが渋滞30kmの意味。
断続渋滞とは
断続渋滞とはこういう状態です。
断続渋滞とは小さな渋滞がいくつも連なっている状態の事をいいます。つまり断続渋滞の中には通行が滞っている事なく普通に走っている区間があるという事です。それで渋滞30kmと断続渋滞30kmではどちらが早く通り抜けられるかと言えば、普通に走っている区間がある断続渋滞の方が早いという事になります。
渋滞と断続渋滞と分ける必要ある?渋滞だけで表記すればいいじゃないと思われるかもしれません。しかし考えてもみてください。高速道路の電光掲示板に書ける情報量はそれほど多くありません。渋滞5km・渋滞2km・渋滞5km・渋滞7kmなんて書くスペースはありません。電光掲示板も度々近距離に設置してあるわけでもありません。あんまり文字が多くても車で通り過ぎる間は一瞬ですので読めませんし脇見は危ないです。その為小さな渋滞が間隔を置いて続いている場合はひとまとめにして断続渋滞30kmと表記されるのです。
ちなみに今までに記録された最も長い渋滞は滋賀県から愛知県までに及んだ1995年の渋滞154kmです。
おわりに
渋滞と断続渋滞の違いについて紹介しました。長い渋滞は断続渋滞より渋滞の方が深刻という事です。この違いを知っておけば心の余裕が違ってくるかもしれませんね。
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