2016年4月21日に WiiU にて10年ぶりの新作「スターフォックス零」が発売されました。スターフォックスシリーズと言えば世界一売れたシューティングゲームとして名を馳せているシリーズです。
私もスターフォックスシリーズは好きなシューティングゲームで新作はまだかまだかと待ち望んでいました。結局 Wii では新作が発売されず落胆し、最終的には DS で発売されたスターフォックスコマンド以来10年待つ事になりました。
目次
スターフォックスとは
スターフォックスが初めて世に出たのは1993年にスーパーファミコンで発売された初代スターフォックスです。シューティングゲームに限らずゲームは2Dという時代にスーパーファミコンで初めての3Dシューティングゲームとなった革命的なソフトでした。
私も初代スターフォックスはプレイした事があります。特に希望もしてなかったのに、父が安かったから買ってきたと渡されたのが初代スターフォックスでした。しかし、当時私は小学生。小学生には難しすぎるゲームで一番簡単なものしかクリアできませんでした。最高難度のものは大人になっても難しくて苦難した記憶があります。
シリーズを通して物語の背景はほぼ同じでスターフォックスを雇うコーネリア軍と悪の天才科学者Dr.アンドルフとの戦いを描いています。
スターフォックス零のレビュー
前置きはこのくらいにしてスターフォックス零の感想にいきましょう。
スターフォックス零(ゼロ)という名前が誤解を生みやすいタイトルとなっていますが、ナンバリング的に初代スターフォックスより前の話なのかどうなのかという所が気になる人も多いかと思います。
スターフォックスゼロは前日譚でもリメイクでもない新作で、スターフォックス64をベースに作られた新しい作品です。惑星や登場人物は同じ所がありますが、ステージ内容は全く違うものとなっています。今までスターフォックスシリーズをプレイしてきた方や、スターフォックス零で初めてスターフォックスをプレイする方でも問題なく遊べるタイトルです。特にスターフォックス64をプレイした事があるなら、至る所にリスペクトされた部分が散りばめられており懐かしさを感じたりニヤリとする所もあるでしょう。初代スターフォックスをリスペクトした部分もありますよ。
操作性について
従来のスターフォックス同様にアーウィン(戦闘機)やランドマスター(戦車)などの機体を乗りこなしてステージを進めていきます。今作ではウォーカーとジャイロウィングという新しい機体が登場します。
今作の特長としてはコントローラーを傾けて照準を操作するジャイロ操作が核となっている事が挙げられます。従来では機体の正面にしかレーザー(弾)を撃つことができませんでしたが、ジャイロ操作により正面を向きつつ上下左右に弾を撃つ事が可能になっています。
アーウィンではこのジャイロ操作もあまり気になりませんが、その他のランドマスター、ウォーカー、ジャイロウィングでは一癖も二癖もあって今までと全く違う操作感で困惑。慣れないとかなり扱いにくい印象を受けました。
こちらがアーウィンから変形する歩行型機体です。まるでダチョウのような動きをします。左スティックで移動しながらコントローラーを傾けるジャイロ操作で照準、ZRボタンでレーザーというなかなか忙しい操作で難しいです。
こちらは新機体のジャイロウィングです。ヘリコプターのような動きをします。その場で停止する事もできるので侵入捜査などのステージで登場します。また、ダイレクトアイという小型ロボットを有線で機体下に投下し、入れないような小さな穴に入ってコンピュータをハッキングしたり内部から破壊したりします。
キー操作
キー操作は従来のスターフォックスとは若干異なっています。ZRボタンでレーザー、Rボタンでボム。複雑な操作が必要だった宙返りやUターンがそれぞれXボタンBボタンという1ボタン操作で可能になっています。ここまでは良いです。まだ許せます。敵弾を弾くローリングが右スティックの左右の振りというのはダメだ!従来作ではLRボタンを使って左右の手で直感的に行えましたが、右スティックはやりにくいです。
新操作のキー配置をするのは良いのですが、キーコンフィグとまではいかなくとも何故従来作通りのキー配置も準備してくれなかったのか。
ステージ数は?
スターフォックスお馴染みのステージマップです。これを見た時一抹の不安を覚えました。スターフォックス64よりステージ数少なくない?確かに目に見える惑星や宙域はスターフォックス64より少ないのです。これにはガッカリ…、と思っていたのですが。
各ステージのスコアリストを見てみると合計20の欄があります。これだとスターフォックス64よりも多いステージがあるという事になります。目に見えない隠しステージなどがあるのでしょうか。
1周にかかるクリア時間は?
上図は特に何も考えずにプレイした初見ルートです。従来のスターフォックスでは1ルートで6,7ステージだったのですが、スターフォックス零では1ルートで10ステージもありました。かなり長い道のりです。最終ステージのベノム前でおよそ3時間半。全ステージでおよそ4時間というところでしょうか。
難易度は?
個人的な見解ですが結構手応えがある高難易度です。アーウィン(戦闘機)ステージはそうでもないのですが、ランドマスターやウォーカーは照準操作に癖がありすぎて手こずりました。やはりジャイロ操作が難しい。
通常ルートではゲームオーバーはまずないレベルでしたが、隠しルートなどを通ると難易度が尋常じゃないほどに上がります。やりごたえはありますね。
セーブのやり方は?
スターフォックス零はオートセーブ機能付きです。ステージをクリアしたら自動でセーブされます。途中で電源を切っても直前のステージから続きをプレイする事ができます。
対戦プレイは?
残念ながらスターフォックス64にあったような対戦プレイはありません。その代わりに協力プレイはあります。しかし、ふた手に分かれてステージを進むというものではなく、一人が機体を操縦し一人が照準を操作するという二人で一つの機体を操作する協力プレイです。二人三脚のようで息が合わないとなかなか難しいでしょうね。
2人で協力プレイの方法は、ステージセレクト画面で「救援要請」を選択する事でプレイできます。
初見の成績
初見プレイの成績は1965機でした。敵の見逃しなども多くやり方次第ではもっと伸ばせそうです。また、プレイしているうちにどのステージ、どのルートが一番稼げるルートかわかってくるので手探りで研究するのもスターフォックスの醍醐味です。
おわりに
色々と難はありましたが、やはりスターフォックスはのめり込むような面白さがあります。今作では3Dサウンドという立体音響技術が採用されている事も一役買っていると思います。ゲームパッドからお音が出てまるで耳元で聞こえるような不思議な感覚を味わえます。通信が直接耳に入ってくるイメージです。ゲームキューブ以来の据え置き機の新作で最新の美麗グラフィック、60fps のぬるぬる快適プレイは爽快です。
またスターフォックス零のショートアニメも発売を記念して公開されました。これを見ればスターフォックスをよく知らない人でも世界観やキャラクターがよくわかると思います。このアニメーションがかなりの高クオリティで、このまま1クールぐらい放送してほしいくらいです。
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