晴れているのに雨が降っている時の事を「狐の嫁入り」と言われます。私も知っていましたが、何故知ったのかまでは覚えていません。多分、幼いころに誰かから教わったのだと思います。
その狐の嫁入りは知っていましたが、何故天気雨の事を「狐の嫁入り」というのか考えた事もありませんでした。
何故天気雨を狐の嫁入りというのか
由来を調べるとなかなか奥が深かったです。
本来の「狐の嫁入り」の意味
嫁入りと言えば結婚ですね。日本で昭和の中頃までは結婚式場が普及しておらず、結婚式では夕方に提灯行列を行うのが普通だったと。夜間に無数の提灯の光がゆらめく事はよくある事だったらしい。しかし、結婚式の予定がないのに無数の光がゆらめいている事もあり、狐が人間の提灯行列の真似をして人を化かしていると言われたと。よって、狐の嫁入り。
天気雨の狐の嫁入り
諸説あって、いろいろな理由がある模様。
- 晴れているのに雨が降るという不思議な現象を狐に化かされているかの様。
- 狐には不思議な力があると思われており、天気雨を狐の仕業とした。
原因不明な不可思議現象は全て狐の仕業にして納得していたという節がある、その為天気雨も不可思議現象なので狐の仕業にして狐の嫁入りと呼んでいた事もわかりました。これも一つの説なので正しいとは言えないのですけども。
地域によって違う天気雨の狐の嫁入り
青森県南部では「狐の嫁取り」と言うらしい。神奈川県、徳島県の一部では「狐雨」とも。
海外での天気雨
アフリカでは猿の嫁入り、サウジアラビアでは鼠の嫁入り、韓国では虎の嫁入りなど、天気雨を動物の結婚と結びつけている例がしばしば見受けられるようです。