いつもお世話になっている Google Search Console から Chrome のセキュリティ警告メールが届きました。簡単に言うと、2017年10月より https じゃないサイトにフォームがある場合「保護されていません」という警告を表示するよという事です。
ウェブサイトを見ている人が何かを入力する場所(フォーム)がなければ良いですが、ブログでもコメントフォームや検索窓はありますし個人ブロガーにとっても他人事の話ではありません。更に言えば今後は http のウェブサイト全てに警告を表示するそうなので、どのみち運営しているウェブサイトの常時SSL化(https化)は逃れられません。
2014年頃から google さんは常時SSL化を推奨してきましたが2017年になって強硬手段に出てきた感じです。確かにこれでウェブサイトの https 化は更に進む事でしょう。
常時SSL化(https化)するには
常時SSL化を推奨してきた2014年には、常時 SSL 化するには費用がかかったり面倒な作業があったり個人で導入するには現実的ではありませんでした。しかし、2017年になって個人でも無料で常時 SSL 化(https化)できるレンタルサーバーサービスも出てきました。更に手間も限りなく低減してくれているので、個人で導入するのも簡単です。ただ、無料ブログサービスを使っている場合は運営元の動き次第ですね。
例を挙げると以下のレンタルサーバーサービスがあります。(https化が無料です。)
- 独自SSLについて | レンタルサーバー【エックスサーバー】
- 独自SSLについて | wpXレンタルサーバー - WordPress専用の高速サーバー
- 独自SSL / 機能一覧 / サービス - レンタルサーバーならロリポップ!
私が利用しているのは wpx ですが、いとも簡単に常時 SSL 化ができてしまいます。
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wpXが無料でWordPressの常時SSL機能を提供開始!簡単にhttps化できちゃいます
SSL という言葉は馴染みがないかもしれませんが、https という言葉なら見たことがあるでしょう。ウェブサイトの URL の始まりは「http://」か「https://」のどちらかです。普通のサイ ...
https化するとアクセスは下がるのか?
常時 SSL 化(https化)するのは簡単ですが、一番心配なのはアクセス数の動向や検索順位への影響です。常時 SSL 化する事でアクセスが上がる見込みがあるなら喜んですぐにやりますが、下がるのであれば対応を渋ってしまいます。
検索順位が落ちてしまう事はあるか?
規模の大きなサイトでの変更の場合は順位変動はあり得る。保証する事はできないが、GoogleのシステムはHTTPからHTTPSの移転を大抵正常に処理する。
参考:HTTPSページを優先的にインデックス 常時SSLサイトにするべきか? | アレグロのSEOブログ
Google の中の人の回答が出ていますが、中の人でもはっきりとは言えないようです。規模の大きなサイトとはどの程度かわかりませんが、アクセスが落ちる可能性もあると読み取れます。
https化してみた
どうせいつかは https 化しなくてはいけないので、私が運営しているサイトの中でも規模が大きいサイトを https 化してみました。果たしてアクセス数の推移はどうなったのか?御覧ください。
露骨にアクセス数が下がりました。
レンタルサーバー側でリダイレクトなどの処理は行ってくれるので、失敗という事ではありません。Google の検索順位アップデートの影響というわけでもありません。https 化を行った6月20日以降、目に見える形でアクセスが落ちました。その後2ヶ月の間でやや回復傾向が見られますが、今後も回復が続く事を祈ります。
おわりに
私が運営しているサイトでは https 化によりアクセスが下がりましたが、全てのサイトで言える事ではないと思います。もしかしたらアクセス数に影響が及ばず https 化できるかもしれません。しかし、アクセス数に影響が出ようともいつかは https 化しなくてはいけないのです。
このような https 化によるアクセス数への影響を避ける為には、最初から https (常時SSL)でウェブサイトを作る事が寛容です。今後はこの方法も簡単にできます。