あなたのパソコンに害をなすコンピュータウイルスや不正なソフトウェア(マルウェア)はインターネット上にはびこっています。この手のものであなたのパソコンへの侵入経路はメールだったり、怪しいサイトで何かをダウンロードした時だったり、怪しいサイトにアクセスした時などに感染する恐れがあります。もちろんこれらの対策でセキュリティソフトなどを用いた自衛も必要ですが、コンピュータウイルスはあの手この手で侵入を試みてくるのでいくら気をつけていても入ってきてしまう事もあります。
例えば Chrome ブラウザにマルウェアが入り込んでしまったら以下のような症状が見られます。
- そのページには関係ない怪しい広告が画面を占有する。
- ポップアップで巨大な広告が表示される。
- リンクをクリックしたら全く関係ないページに飛ばされる。
- 勝手に関係ないページが開く。
- Chromeの設定が勝手に変わっている。プロキシを書き換えられる。
- Chromeが勝手に落ちる
上記はほんの一例です。楽天や Amazon を見ていてもそのサイトとは関係ない外国語の広告が表示されたりします。「何だよこのサイトの広告うぜぇなぁ。」と悪態をついていても、実はそのうざい広告が表示されているのはあなたのパソコンだけです。
表示された広告を観察して Tecksnab,Privoxy service,Tecksmart Computer このような文字列があれば間違いなくマルウェアに感染しています。
Google 公式でマルウェアについてわかりやすい紹介動画がありました。
対処方法は?
こういう時は AdwCleaner など不正なプログラムを検出して削除するフリーソフトを使用しますが、この AdwCleaner 自体が怪しくて心配という方もいらっしゃるでしょう。
Chrome ブラウザにおいては、Google 公式から Chrome クリーンアップツールというものが公開されています。(Windowsのみ)
Chrome で色々と問題を引き起こす不正なソフトウェア(マルウェア)をスキャンし、削除するツールです。これをダウンロードして実行してみましょう。
不正なプログラムを検索中…。
何もなければ何もないと表示されます。もし何かマルウェアが見つかれば、名前が表示され削除へと進む事ができます。削除後は Chrome の設定をリセットするか尋ねられます。拡張機能がおかしな動作の原因である事もあるので、一度リセットして症状が再現するか見てみるのも良いでしょう。
今なにも Chrome に症状がなくても自衛の意味で一度実行してみるのも良いかもしれません。万が一何かが潜伏しているかもしれません。
おわりに
Google クリーンアップツールは不正なプログラムを削除してくれますが万能ではありません。全てのコンピュータウイルスやマルウェアを削除できるわけではないのです。その他にもセキュリティソフトを導入して定期的にウイルススキャンを行ったり怪しいサイトにアクセスしたりそこで何もダウンロードしないというような自衛もこのような不正なソフトウェア(マルウェア)に感染しない為には必要な事です。
マルウェアによっては Chrome クリーンアップツールで削除してもまた数日後に再発しているという事もありえます。もしそうなった場合には思い切って Windows のクリーンインストール(初期化)も視野に入れておく必要もあるでしょう。
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