近頃の車にはオートハイビームという機能が搭載されいるものが増えています。ハイビームとは車の前照灯がより遠くまで照らされる状態の事を言います。つまりオートハイビームとは、前に車がなければロービームに、前に先行車や対向車がなければハイビームに自動的に切り替わる機能の事をいいます。
一昔前であれば基本ロービームに走行して先が見にくい時はハイビーム走行をするという人が多かったと思いますが、近頃ハイビーム走行している車が増えたという印象を持っている人も多いと思います。それはオートハイビーム機能を搭載した車が増えたからです。
実は2017年の道路交通法の改正で、ハイビームに関するルールが明確化されました。
- 交通量の多い市街地を除き、ハイビームにして歩行者などを少しでも早く発見しましょう
- 前の車や対向車が来た場合はロービームに切り替えましょう
- 高速道路も前の車や対向車がない時はハイビームにして落下物などを早く発見しましょう
しかしハイビームとロービームを度々切り替えるのは面倒です。それでオートハイビームという自動で切り替わる機能ができました。
オートハイビームが常時ハイビームの原因
オートハイビームのはずなのに常時ハイビームになってしまって、対向車が来てもハイビームのままという事が起こりました。不具合だ!と思う方もいらっしゃると思いますが、不具合の前にもっと単純な事かもしれません。
車にオートハイビームが実装されているという事は、もう手動でハイビームに切り替える事はなくなります。なので意外と盲点になってしまうのですが、オートハイビームが実装されている車でも手動でハイビームに切り替えられます。
大抵の車でハンドルの左側にあるライトレバーで、手前に引くとパッシング、奥に倒すとハイビームになります。つまり、ハイビームに切り替えたつもりがなくても日常的な操作でハイビームになってしまう場合があります。その場合、夜にライトを付けると常時ハイビームになってしまうのです。
ライトも自動点灯が義務化
2020年4月から新型車は車のライトも自動点灯が義務化されます。義務化を待たずに既に搭載している車もあるので、あなたの車も既にオートライトに対応しているかもしれません。
これから製造される車に対しての義務化なので、今乗っている車がオートライトに対応していなくても罰則があるわけではありません。
おわりに
オートハイビームが常時ハイビームになってしまう原因、それはハイビームの切り替え自体がある事を忘れてしまった為に起きてしまう単純な事かもしれません。知らないうちにハイビームに切り替わっていないかご確認ください。