印刷物を印刷会社で入稿する際には「表4色裏1色」「両面スミ1色」「4c/1c」という表記をよく見かけると思います。ようするに4色(4c)というのはフルカラーの事で、1色(1c)というのはモノクロの事です。
先日知り合いの名刺を代わりに作って印刷会社に入稿する機会がありました。もらった素材を組み合わせて Illustrator で作り、表4色裏1色で入稿しました。これで完璧と思いきや何故か入稿不備をもらう事となったのです。
モノクロ画像でもカラー判定される場合がある
裏1色、スミ1色の時は全部がモノクロであれば良いと思っていたのですが、そこには意外な罠がありました。
上図を御覧ください。一見モノクロ写真でフルカラーの写真ではないように見えます。しかし、この写真をクリックしてみると…。
このモノクロ写真をクリックすると、よく見ると CMYK となっていて4色になっているんです。モノクロ画像に見えて実は黒と白以外の色を削ぎ落としたカラー写真だったのです。これがスミ1色の入稿で入稿不備になった理由です。これは罠過ぎました。
対処方法
この入稿不備の対処方法は、該当の写真をグレースケールに変換する事で OK です。
写真をクリックして選択した状態で、編集メニューから「カラーを編集」を選び「グレースケールに変換」をクリックします。これで CMYK だった写真がグレースケールに変換されます。
おわりに
スミ1色の入稿ならモノクロなら何でも OK と思いきやそうではなく、何でもグレースケールに変換する必要があります。最初、何故入稿不備をもらったのか理解できず問い合わせようかと思っていましたが問い合わせ寸前に気づきました。
スミ1色の入稿にはグレースケール変換!これを覚えておきましょう。