低い音ならどこから、高い音ならどこまで声を出すことが出来る範囲を声域と言いますが、声域を尋ねた時「G~2点ハ」という予期しない返答が返ってきた相談を受けました。
人間が出せる声域はだいたいわかるので、G というのは G3 の事かなと思いましたが、私も2点ハという表現は初めて見て首をかしげるばかりでした。ハは日本の音名表記のドという事はわかりましたが、2点って何?というのが最初の疑問でした。
という事で、google 先生に訪ねてみる事にしました。
2点とは
音楽業界では日常的に「2点ハ」などのやり取りが行われていますが、基本過ぎる為か2点が何なのか言及している所はありませんでした。
ようやくそれらしき情報を見つけましたが、Wikipedia にひっそりと書かれていました。
ピアノの鍵盤は88鍵盤ありますが、一言に「ド」と言っても「ド」はたくさんあるので何処の「ド」かわかりません。その為に階名表記があります。
階名表記と言えば、C3、D3というようにアルファベット+数字が一般的だと思っていましたが、これは国際式と呼ばれる表記法で他にも種類がありました。「2点ハ」という表記法は日本式の表記らしいです。
ピアノの鍵盤の左端から数えて3番目の「ド」を「ハ」(国際式ではC3)、4番目の「ド」を「1点ハ」、5番目の「ド」を「2点ハ」というように音が高いオクターブになるにつれて点が増えていきます。実際の表記は一番上の図のように「ハ」の上に点が増えていきます。
逆に低い音は、下に点が増えていく模様。Wikipedia に詳しい図解があるのでそちらを参照ください。
おわりに
まとめると冒頭の「G~2点ハ」というのは、ドイツ式と日本式が入り交ざっていたという事ですね。国際式では「G3~C5」となります。
私も趣味でピアノをしていますが、日本式の「2点ハ」という表記は知りませんでした。勉強になりました。